何をもって幸福とするかは、人によって異なる。
なぜならその人間を形成する、心の形状がそれぞれに違うからだ。
心には虚が在り、欠落の形も人それぞれ故に、それを満たす「幸福」もまた決まった形を持たないんだろう。
何が自分にとっての幸福なのかは、まず己が己の虚を知らねばならない。
求めるものがどういうものであるのかを知ることで、幸福とは何かを知り得るのではないだろうか。
他者には理解されずとも、それが己の求める形ならば、それは幸福なんだろう。
…という幸福とは何かという話を、昔アカギで描いたことがあって。尾形の求めているものはどんななのかなあ。ちゃんと自分で見えていたらいいんだけども。